開放的なフロアに、各種スポーツの映像が映し出されるモニターの数々。さらにはサッカーゴールまで。DAZN(ダ・ゾーン)のオフィスには、スポーツに対する熱い情熱が充満していた。
今季よりJリーグの配信を行なうDAZNのオフィスは、昨年7月に都内に完成。当初は1フロアだったものの、Jリーグの開幕に合わせて人員が増加し、2フロアに拡大。現在は約150人の社員が日々、コンテンツ制作・配信、プロモーションなどの業務を行っている。グローバルなコンテンツを扱う会社らしく、社員のおよそ3割が外国人。様々な言語が飛び交う活気溢れる職場だ。
「社内の雰囲気はフラットです。新人、古参関係なく、意見を言い合い、それぞれの考えを吸い上げています」
そう語るのは、PRマネージャーの中野 朋子さん。スポーツの楽しみをより多くの人たちに伝えるため、この空間から様々な企画やアイデアが生み出されている。
オフィス内には最新設備が備わる制作ブース2つと、オーディオブース10部屋を完備。制作部ブースでは、グローバルなコンテンツを日本のスポーツファン向けに編集し、臨場感あふれる映像を制作。オーディオブースには、制作された映像に、スポーツの初心者から精通したファンまでが楽しめる日本語実況を盛り込むためのミキシングルームが設けられている。
世界各国のスポーツコンテンツと、配信のノウハウを持つDAZNだが、今季から配信を始めたJリーグというコンテンツを、どのように位置づけ、盛り上げていこうと考えているのか。
「様々なスポーツを扱っていますが、Jリーグが一番大きなコンテンツです。新しい試みを行ないながら、今は幅が広がっていると実感しています」(中野さん)
新たな試みの一つに挙げられるのが、4月2日より導入された「Jリーグ・ゾーン」。3つの試合をマルチ画面で同時に視聴できるサービスだ。また通常よりも多い16台のカメラによって配信される「サンデー・Jプライム」や、ピッチサイドから試合前のウォーミングアップの様子などを、SNSを通じてタイムリーに配信する「#DAZNピッチサイド」など、様々な取り組みを実施し、ファン・サポーターに対してより魅力的なサービスを提供してくれている。
「スポーツの原点は楽しむこと。我々が楽しいと思うことを積極的に取り入れることで、その楽しさをユーザーの皆様に伝えていけたらと考えています」(中野さん)
新たなスポーツ観戦の楽しみを提供するDAZNの今後の取り組みに大いに注目だ。